SSブログ

Superimpose [音楽理論]

日本語に約すると、重ね合わせという意味です。

ベースになるコードに別なコードを重ねる。
ポリコード。

ベースになるキーに別なキーを重ねる。
ポリトーナル。

スーパーインポーズとはポリトーナルの表現技法の一つといえるのでしょう。

ベースとなるキーと重ねるキーの距離感や関係でインサイドからアウトサイドまで演奏できます。

重ねるキーが近親調では、比較的インサイドなフレーズとして。
また短三度の音程差のキーでは中心軸システムとしては同機能といえるので、特殊な緊張感が生まれます。

実はブルーススケールは短三度上のキーのペンタトニックスケールにブルーノートを加えたものになります。
例えばCのキーのブルーススケールは短三度上のEbのペンタトニックにF#を加えたものになります。
プルースはポリトーナルの一表現と呼ぶことができます。

そこで、Cのキーのブルーススケールは、CのキーとEbのキーを合わせたものと言いたいところですが、じつはそうではなく、GのキーとBbのキーを合わせたものです。

この2つのキーを合わせると。
C,D,Eb,E,F,F#,G,A,Bb,B
となり、拡大したブルーススケールそのものになります。

なぜ、CとEbのキーではなく、GとBbのキーでしょうか、その答えは、中心となるスケールをメジャースケールではなくリディアンスケールとすればよいのです。
このときの中心になるものをリディアントニックと言います。
(このへんはジョージラッセルのLydian Chromatic のコンセプトに詳しい)
Gのキー(ここでのキーとメジャースケールに相当)のリディアントニックはF、BbのキーのリディアントニックはEb。Cリディアンスケールとその短三度上のEbリディアンスケールをsuperimposeすることにより、拡張したブルーススケールが得られます。
Lydian Chromatic conceptと中心軸SystemとSuperimporseによりブルーススケールを理論的に構築することができます。

(つづく)


nice!(0)  コメント(0) 
共通テーマ:音楽

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

Any Key閑話休題 ブログトップ

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。