Superimpose [音楽理論]
日本語に約すると、重ね合わせという意味です。
ベースになるコードに別なコードを重ねる。
ポリコード。
ベースになるキーに別なキーを重ねる。
ポリトーナル。
スーパーインポーズとはポリトーナルの表現技法の一つといえるのでしょう。
ベースとなるキーと重ねるキーの距離感や関係でインサイドからアウトサイドまで演奏できます。
重ねるキーが近親調では、比較的インサイドなフレーズとして。
また短三度の音程差のキーでは中心軸システムとしては同機能といえるので、特殊な緊張感が生まれます。
実はブルーススケールは短三度上のキーのペンタトニックスケールにブルーノートを加えたものになります。
例えばCのキーのブルーススケールは短三度上のEbのペンタトニックにF#を加えたものになります。
プルースはポリトーナルの一表現と呼ぶことができます。
そこで、Cのキーのブルーススケールは、CのキーとEbのキーを合わせたものと言いたいところですが、じつはそうではなく、GのキーとBbのキーを合わせたものです。
この2つのキーを合わせると。
C,D,Eb,E,F,F#,G,A,Bb,B
となり、拡大したブルーススケールそのものになります。
なぜ、CとEbのキーではなく、GとBbのキーでしょうか、その答えは、中心となるスケールをメジャースケールではなくリディアンスケールとすればよいのです。
このときの中心になるものをリディアントニックと言います。
(このへんはジョージラッセルのLydian Chromatic のコンセプトに詳しい)
Gのキー(ここでのキーとメジャースケールに相当)のリディアントニックはF、BbのキーのリディアントニックはEb。Cリディアンスケールとその短三度上のEbリディアンスケールをsuperimposeすることにより、拡張したブルーススケールが得られます。
Lydian Chromatic conceptと中心軸SystemとSuperimporseによりブルーススケールを理論的に構築することができます。
(つづく)
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